● ● ●  概 要  ● ● ●

「数値チェック」は、請求書と納品書を見比べて、請求書のミスを修正する作業です。
この作業では、2枚の書類の数字を注意深く確認し、正確に修正することが求められます。
経理など事務の職種では、伝票から帳簿に転記した数値が正しいかどうかをチェックする、コンピューターで出力した帳票と入力データをチェックするなどの作業があります。




想定作業 <関連職種>
・伝票から帳簿に転記した数値が正しいかどうかをチェックする〈 経理・財務・会計等 〉
・コンピュータで出力した帳票と入力データをチェックする〈 一般事務 〉

構 成
納品書・請求書・記録用紙:1冊
解答チェック用紙:1冊
実施マニュアル −訓練版 数値チェック−:1冊
実施マニュアル −理論編−:1冊

試行数
1ブロック=12試行 (請求書1シート) となっています。
1試行は1行分の「計 (税込) 」の照合です。
合計・合計金額の修正については、12試行の中に含みません。

レベル
おおよその実施時間:約7分 (全レベルを各1ブロック実施した際に要する時間)
レベル1:3桁のみ
レベル2:4桁のみ
レベル3:5桁のみ
レベル4:3〜5桁混合
レベル5:4〜6桁混合
レベル6:5〜7桁混合

サンプル
  

納品書                        請求書

教示方法
これらの請求書にはミスがいくつか見られます。
納品書を元にして、請求書のチェックをしてください。合計と合計金額も忘れずにチェックしてください。
ミスがあれば、その数字に横線を引き、備考欄に正しい数字を記入してください。

想定されるエラー内容
見落とし・・・・・・・数字の見落とし
見落とし位置・・・・・見落とし位置の偏り
            (例:1 行目)
過剰修正・・・・・・・修正の必要ない数字の修正
その他・・・・・・・・転記ミス、合計金額のミス、担当者名等の記入漏れ等の手続き上のミス

補完手段及び他者による指導・支援
「作業物品・用紙」の調整
 ・納品書と請求書を重ねて作業する
 ・納品書を 「計」 の欄で山折りにし、請求書に重ねる
 ・定規を活用する

「他者による指導・支援」
 ・解答チェック用紙を用い対象者に 「誤内容」 と「正内容」 の欄を比較させる
 ・修正すべき欄に色をつける

「作業指示書」の活用
 ・作業指示書を活用する
 ・作業の遂行状況に応じた手順書を作成する
 ・確認のポイントを記した弁別刺激を用意する




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