● ● ●  概 要  ● ● ●

「重さ計測」は、レベル1〜2と3〜5の2種類に分けられます。
レベル1〜2の課題は、製品の重さを指示に沿って計測する作業です。
これは、食品製造 (一般的な調理、パン、菓子製造等) や薬品の取り扱い等の業種で必要となる基本的な作業です。
レベル3〜5の課題は、3種の異なる重さの製品を指示に沿って計測し、適切な範囲に入る組み合わせをつくる作業です。
これは、食品販売 (精肉、青果等) や雑貨販売等の業種に見られる作業です。

想定作業 <関連職種>
・製品の重さを計測する〈 製造 〉
・製品の重さを適切な範囲に入る組み合わせをつくる〈 販売・サービス 〉

構 成
電子秤:1台
赤砂・白砂:各1
ボトル (大・中・小):各3本
計量用カップ (大小):各1個
スプーン:2本
作業指示及び記録用紙、作業メモ:1冊
実施マニュアル −訓練版 重さ計測−:1冊
実施マニュアル −理論編−:1冊

試行数
1ブロック=6試行となっています。1試行は「1回の計測」です。

レベル
おおよその実施時間:約7分 (全レベルを各1ブロック実施した際に要する時間)

レベル1:規定重量+2g範囲内 、砂2種 、20〜60g
レベル2:規定重量訂正 、砂2種 、20〜89g
レベル3:40〜70g幅内 、ボルト3種 、3分類 、80〜250g
レベル4:20〜50g幅内 、ボルト3種 、5分類 、80〜250g
レベル5:10〜30g幅内 、ボルト3種 、9分類 、80〜250g

サンプル


教示方法
レベル1〜2
赤砂と白砂について重さを計測します。これから私が指示した重さになるように、計測してください。
適切な重さになるまで、何度でも砂を出し入れして構いません。

レベル3〜5
この3種類の大きさのボルトは、大きさごとに重さが違います。指示した重さの範囲に入るように、3種類のボルトから、少なくとも各1本以上のボルトを取り出し、組み合わせてもらいます。
適切な組合せができるまで、何回でもボルトを取り替えて構いません。

想定されるエラー内容
指定範囲の忘却・・・・・支援者に計測範囲を聞き直す
指定範囲外の計測・・・・指定範囲の忘却による指定範囲外の計測
            指定範囲の勘違いによる指定範囲外の計測
            指定範囲の聞き違いによる指定範囲外の計測
            計測機器の使用ミスによる指定範囲外の計測 (風袋処理をしていない)
使用種類の不足・・・・・レベル3〜5 大、中、小いずれかのボルトが欠けている
物品選択エラー・・・・・レベル1〜2 赤砂と白砂を誤って計測する
その他・・・・・・・・・計測せずに終了報告する、物品選択ができない、計算ができないなど

補完手段及び他者による指導・支援
作業メモの活用
 ・指示内容と結果を記入できる用紙(重さ計測作業メモ)を活用する
 ・任意の用紙を使って試した組合せを記録し、結果を確認する




開発:独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構 障害者職業総合センター
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